団委員長からのメッセージ

市川の子供達とボーイスカウト      森屋 啓

 市川真間の手児奈霊堂に近い商店街で産声をあげた市川第3団が、お陰様で40年を超える歴史を刻むことが出来ました。これは、暖かく見守って頂いた地域の方々のご支援の賜物と、心より感謝を申し上げます。
 当団には、発団以来守り続けて来た伝統があります。それは、「リベラルな雰囲気と清貧を旨とする気風」と、「青少年の健全育成に最適のツールが、ボーイスカウト手法であることを堅く信じて来た」ことであります。当団の歴代の指導者は、この伝統に誇りを持って600名もの市川の子供達の指導をしてきました。
 この伝統が、常に社会とのバランス感覚を持った施策、例えば、「情報の公開(平成13年10月から団活動記録を月次Eメール配信、平成16年1月にホームページのリニューアル再オープン)」や、「会費の低額長期据え置き」、そして「教育担当者と運営担当者の役割分担」等に反映されています。
 子供は、学校や家庭だけで育てられる訳ではありません。昔から、地域社会が子育てに大きな役割を果たして来ました。
 ボーイスカウトとは、「大人が子供に背中を見せる運動」でもあります。ですから、教育者としての専門知識がなくても、特別なスキルのない普通のおじさん、おばさん、お姉さん、お兄さんが、地域の子供を思う暖かい心と、公平な精神を持って子供達に背中を見せることが出来れば、立派な指導者になることが出来ます。
 当団では、70名に及ぶ老若男女のボランティア指導者が、100余名のスカウトの指導に日々情熱を燃やしています。
 この素晴らしいボーイスカウト運動が、世界的には、急増して3000万人もの加盟員を数えますが、我国では、どんどん減少する傾向にあります。ともすれば、「少子化の影響ゆえに止むを得ない!」との議論がありますが、当団では市川の子供達に、ボーイスカウトに入るチャンスをより多く提供するための募集活動にも力を注いでいます。
 これからも市川第3団は、一人でも多くの子供達から、将来「ボーイスカウトをやって良かった!」と言われることを願って、指導者全員が、貴重な時間を彼等と共に過ごして行きます。

 我々ボランティア指導者の願望は、子供達が、「日々の楽しく愉快なボーイスカウト活動を通じて見聞きするプログラムや、先輩スカウトに憧れを持ち、自然の素晴らしさや、ジャンボリー<日本のボーイスカウトの祭典、4年毎に3万人規模>での世界中の仲間 との出会に感動し、その感動が契機となって、自らの人生の志を立てる・・」ことであ ります。

 そんな願望が、当団の「スカウト教育理念」になりました。

3団スカウト教育理念楽しさの中から憧れと感動、そして志2003・2・1制定

森屋 啓(もりや あきら)
少年時代のボーイスカウト活動で、憧れと感動の経験を持つ。
息子達にもこの素晴らしい経験をさせたいと、当団に入団。
以来17年間の奉仕活動を続け、平成8年からは団委員長。
その間地区委員長、県連盟理事、日本連盟総務委員を歴任。
本業は、某重工業メーカーの猛烈社員?